意外にも自分の不動産を隣人が買ってくれることがあるのをご存知ですか?
別に不動産など欲しくないという人でも買ってくれることもありますから、
まずは隣人に声掛けする、というのは不動産売却の鉄則です。
隣人が買ってくれるなら、近所にも知られずに、しかもすぐに買ってもらえるので、楽ですよね。
隣人が買ってくれた成功事例を共有しましょう。
具体的事例
ある中古住宅(連棟住宅の端住戸)を相続により取得されたAさん。
誰も住むことがないので売却を検討され、私どもに査定の依頼をしてくださりました。
建物は築50年近く、連棟住宅ということもあり、あまり価格は期待していないとのこと。
近隣の販売状況、成約事例をもとに査定額をお出ししました。
隣人への声掛け
不動産業界では鉄則ともいえる「隣人への声掛け」をご提案しました。
今回は連棟住宅3戸並びの端住戸です。
真ん中住戸の隣人様が将来反対側の端住戸も購入すれば、1棟丸ごと所有でき、
その時には連棟住宅としてではなく、1棟の専用住戸としての価値がつきます。
隣人様にとってメリットは十分すぎるほどありますから。
前から欲しいと思っていた
売主様と私とで、隣家の方を訪問しました。
奥様は以前より、隣地が売りに出たら買いたい(もちろん値段次第で)と思っていたとのこと。
理由は不動産価値の向上はもとより、ご主人様の趣味部屋として使い、将来子供さんが戻ってくることも
想定しているそうでした。
そこですぐに値段の交渉に入りました。
売却エージェント立つ瀬なし
売主様との事前相談で、相場価格の5%増しで売却スタートすることにしてましたので、
正直にそのままの値段を提示しました。
隣人様からは、かなりきつめの指値が入ったので、物別れも覚悟したのですが、
売主様のご家族と隣地様との関係が昔から良好であったため、売主様は快くご承諾。
結果、隣人様の言い値でのご売却となりました。
売却エージェントとすれば、売主様に非常に申し訳なったのですが、いい方に買ってもらえたと
喜んでおられましたので、少し肩の荷が下りました。
隣地を取得するにはメリットがある
ここで、隣人が隣地(隣家)を取得するメリットを挙げてみましょう。
1.隣地が取得できれば土地が広がり、さらに形状や道路付けが良くなれば不動産として価値が高まる。
(連棟住宅の場合、将来1棟丸々所有できれば、資産価値が高まる。)
2.訳の分からない人が訳の分からない建物を建てて、迷惑を被りたくない。
(連棟住宅の場合、壁一枚隔てた隣に訳の分からない人が住んで、迷惑を被りたくない。)
3.将来自分の子供や親が使うかもしれないので買っておく。
などが考えられます。
もし隣人の方に購入する明らかなメリットが見えなかったとしても、3のようなケースもありますので、
まずは隣人に声掛けすることをお勧めします。
たとえ不動産の購入を考えていなかった人でも、購入検討者に変わりやすいのです。

桜木不動産事務所
代表 国本
大学卒業後、5年間の充電期間を経て、京阪神リハウス株式会社(現:三井不動産リアルティ株式会社/三井のリハウス)に就職。大阪の店舗にて不動産売買の仲介営業に従事。
その後、大東建託株式会社に転職。京都~奈良~三重の店舗にて不動産賃貸の仲介営業と市場調査の職務に従事。組織変更により管理会社へ出向し土地活用と建物管理のノウハウを学ぶ。
2019年2月桜木不動産事務所設立。
他社とは一線を画す独自の"早期・高値売却システム"で、不動産売却専門のエージェントとして奮闘中。
不動産業界経験20年超。