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初契約の苦い経験


不動産仲介会社と言えば、売主様と買主様の間を取り持つのが仕事です。

 

そして日本のほとんどの仲介会社は売主様の担当も買主様の担当もしますので、

 

どちらの利益を優先するかはその会社・その担当者のさじ加減となります。

 

私が会社員時代にあった苦い経験談を少しお話します。

初契約が苦い思い出に

初めて不動産会社に就職し、しばらくしてあるお客様を担当させていただきました。

 

50代のご夫婦で、自宅を息子さんご夫婦に譲り、ご自分たちが住むための家を探しておられました。

 

当時その支店で預かっていたある中古住宅(価格4,380万)を気に入っていただき、

 

価格交渉付き(4,300万)で買付(申し込み)をいただきました。

 

その物件を担当していたのは年下の先輩Aさんです。

 

その時点でもう半年ほど売れずに残っていた物件で、

 

そろそろ価格を下げるよう売主様と相談しないといけない、などと支店内でも話題にしていました。

 

そんな時の買い付けです。

 

通常であれば、4,300万でも御の字、喜んで売ってくれると思いきや、

 

店長の「あのお客さんならそのままの値段でも買うやろ。」の一言で一蹴されました。

「悔しかった」

買主様の担当をしていた私。

 

まだ社会人一年目、何も一人でできない新入りです。

 

店長に何か言える立場でもありません。

 

お客様には値下げ無しで購入いただいたのです。

 

ほんとうに悔しかった。

 

そして申し訳なかった。

一社が売主様と買主様の両方を担当するのは無理がある

確かに、売主様と買主様の間を取り持つのが仲介の仕事ではあるのですが、

 

今回の事例では、完全に買主様の利益は無視された格好です。

 

店長は、買主様の「買いたい度」、つまり足元を見たのです。

 

この時、初契約にして、一社が売主様と買主様の両方を担当するのは無理がある、と実感しました。

これは日本の不動産業界の常識です

不動産会社は成約してはじめて報酬が得られる、成約報酬の形態です。

 

売主様の利益がどうとか、買主様の利益がどうとか、成約できさえすればなんでも良いのです。

 

記念すべき初契約をしてくださったS様、同年代の息子さんと重なり合わせて可愛がっていただき、

 

無知で頼りない私を信用してくださったのに、ご期待に応えられず申し訳ありませんでした。

 

 

この記事を書いた人

代表 国本

「不動産のことなら何でもお任せください!」という不動産屋にはなりたくないのです。

何でもできる不動産屋は尊敬しますが、山ほどあります。

私は私でなければできない仕事をしたいと思っています。

そんなスタンスで仕事に取り組んでいます。

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