「既存住宅瑕疵(かし)保険」という不動産の保険をご存知でしょうか。
もし中古住宅の売却を検討しているのであれば、メリットが多いため必ず知っておくべき保険です。
ここでは、既存住宅瑕疵保険について簡単に説明いたします。
「既存住宅瑕疵(かし)保険」とは
瑕疵(かし)とは、簡単に言うと「見えない欠陥」です。
中古住宅は住んでみないと欠陥がわからないことが、購入者の不安材料になることが大いにあります。
そこで始まったのが、国土交通大臣が指定した住宅専門の保険会社による「既存住宅瑕疵保険」です。
あくまで任意保険ですが、この保険に加入していれば、売買した中古住宅に瑕疵があったときに、
補修費用が保険から下りる仕組みで、売主が利用する(掛ける)保険です。
既存住宅瑕疵保険の加入条件と費用
✅加入条件
既存住宅瑕疵保険の加入には条件があり、申し込めば必ず加入できるというものではありません。
既存住宅瑕疵保険に加入できるのは、以下のいずれかの条件をクリアした建物です。
・新耐震基準に適合していること
・検査に合格していること
・耐震基準適合証明書があること
・その他耐震基準の適合がわかる書類があること
つまり、一定の強度を保っている建物であることが加入条件になっています。
✅費用
国土交通大臣が指定した住宅専門の保険会社は全部で5社あり、保険会社ごとに費用は異なりますが、
加入のための検査料込みで、目安として7~8万円くらいを見ておきましょう。
加入のメリット
✅売主のメリット
・保険付きの住宅として売れるので、買い手がつきやすい
・万一瑕疵が見つかった時、自己負担額が軽減される
・売却時、ライバル物件との差別化ができる
✅買主のメリット
・安心して購入できる
・万一瑕疵が見つかった時、きちんと補修金を受け取れる
・住宅ローン減税などの優遇措置が受けられる
まとめ
「売買した中古住宅に瑕疵があったときに、補修費用が保険から下りる」と聞けば、
買主のための保険のように思いがちですが、実は裏を返せば売主様のための保険でもあります。
「万が一のときに保証可能な住宅」というアピールができ、
これにより買主に「安心感」を与えられ、結果として早く売却できることにもつながるのです。
桜木不動産事務所では、弊社仲介による売却物件に、
「既存住宅瑕疵保険」と瑕疵保険加入に必要な住宅診断「ホームインスペクション」を
無料で付帯しております。
売却をご検討の際は、お気軽にご相談ください。

国本
桜木不動産事務所代表。宅地建物取引士。
三井のリハウス、大東建託(株)退職後、2019年2月大阪府寝屋川市に
不動産売却専門の「桜木不動産事務所」を設立。
両手仲介を行わない不動産売却エージェントとして日々奔走しています。
好きなものは、阪神、浜省、森高、水無月、早く走る車。
嫌いなものは、ゴキ。