同じマンション内の他の階層に売却中の住戸がある場合、一番問題になるのはやはり価格設定です。
同じマンション内なら、向きや内装などほとんど変わりませんし、
違いは階数だけという場合もあります。
マンションの階数の違いがどの程度価格に影響を与えるのか、
「価格差」について一緒に見ていきましょう。
階数は人気のバロメーター
そもそもマンションの事業主は、売れ残りを出さないことを目指しています。
そのために、人気が出そうな住戸は高めの設定、人気がなさそうな住戸は低めの設定にして、
まんべんなく均等に売れていくような価格設定をします。
階数は人気のバロメーターの一つとなりますので、そこには「価格差」が存在します。
中古マンションの売却時には、新築時の価格差の考え方が参考になります。
価格差の考え方
各階の価格差が、どのくらいであれば妥当な価格設定であるといえるのでしょうか。
例として、10階建てのマンションを例に見てみましょう。
基準階を中間の5階におき、価格を3,000万円とします。(専有面積は同じとします)
低層住戸よりも高層住戸のほうが価格が高くなることは感覚的にご存知でしょう。
基準階から下へ行くほど値段は下がり、上へ行くほど値段は上がりますよね。
この時の価格差は、およそ0.5%~2%になっています。
0.5%なら15万円、2%なら60万円ずつ上げたり下げたりしていきます。
一般的には、1階と2階、最上階とその下の階の価格差が最も大きくなる傾向があります。
最上階は特別感を上乗せした価格設定になりますから。
まとめ
マンションの階数の違いがどの程度価格に影響を与えるのか、
「価格差」について一緒に見てきました。
実際に売りに出される場合は、
階数以外にも専有面積や付帯設備などの付加価値が住戸によって違うケースが多いので、
当然その分を加味した価格設定になります。
ライバル住戸よりも早く・高く売り切ってしまうために、価格の設定は慎重に行いましょう。
桜木不動産事務所では、現在だけでなく過去の成約価格や成約までの価格推移を分析し、
適切な売出価格をご提案しています。

国本
桜木不動産事務所代表。宅地建物取引士。
三井のリハウス、大東建託(株)退職後、2019年2月大阪府寝屋川市に
不動産売却専門の「桜木不動産事務所」を設立。
両手仲介を行わない不動産売却エージェントとして日々奔走しています。
好きなものは、阪神、浜省、森高、水無月、早く走る車。
嫌いなものは、ゴキ。