
5月12日放送の『幸せ!ボンビーガール』(日本テレビ系)の人気コーナー「上京ガール」で、
部屋探しをする女性に対応した不動産業者が話題になっている、とのネット記事を見つけました。
この不動産業者の対応に賛否あるようです。
話の要旨
この日登場した福島県出身の女性の希望条件は、
✅バス・トイレ別("絶対"譲れない)
✅場所は中目黒
✅家賃は6万円前後
✅2階以上
これに対し、業者担当者が
まず紹介したのは、家賃5万5000円でバス・トイレ一緒の物件(おそらく中目黒)・・・①
次に紹介したのは、家賃6万3000円でバス・トイレ一緒の物件(おそらく中目黒)・・・②
業者担当者は、「家賃を8万円まで上げても、バス・トイレ別は見つからない」と説明。
次に、違うエリアのバス・トイレ別の物件を紹介・・・③
ここまでで女性が気に入ったのはバス・トイレが一緒の物件。(①か②かは不明)
女性は更なる物件の紹介をせがむも、
担当者は、「基本的に先着順」「内見しないで決めちゃう人も多い。決断力が必要。」
と即決するよう促す。
女性はこれを受け流し、翌日、別の不動産屋を訪れて良い物件を見つけたものの、
先んじて契約が入ったことから再度、前日の不動産屋を訪問。
前日内見したバス・トイレ一緒(①か②かは不明)の物件に決定した。
視聴者の批判的な反応
《条件聞いたら無理というのを教えてあげないと》
《予算オーバーの物件を勧めたり、今決めないと他の人に取られちゃいますよ?っていう圧が…》
《初めの不動産屋は不親切だし、提案が少ない気がする》
《きっと、中目黒でその家賃なんてねぇよ…って内心思ってるんだろうな。それが態度に出ちゃってる》
《はやく決めろよ感が満載で親身じゃない感じ》
《ボンビーガールの不動産屋さん、ちょっと不親切ね。他の選択肢を提案しないで急かす》
視聴者の擁護的な反応
《不動産屋さんに無理難題を突きつけるボンビーガール 中目黒でバストイレ別、2階以上で6万は無理すぎるwwww》
《ボンビーガール見てると不動産って仕事めっちゃ大変だよな、客は言いたい放題言うし、他になくてもトイレとお風呂は別がいいとか渋るし》
《上京ガールは、予算出せないのに無理難題を言う子に対応する不動産屋さんのコーナーだよね》
みなさんはどう思いますか?
いかかでしたでしょうか。
視聴者さんの反応が賛否両論色々あって面白いですね。
私は不動産屋ですから、不動産屋の立場で見たときに気づいたことは次の通りです。
✅営業担当者の物件紹介の仕方について
"絶対"譲れないというバス・トイレ別の物件を、家賃もエリアも階数も無視して、
最初に紹介(資料提示)すべきだったと思います。
それで本当にバス・トイレ別物件が"絶対"譲れない条件なら、家賃もエリアも階数も関係なく、
どこかしらの部屋で決めたでしょうし、そうでなければ諦めて条件の見直しをしてくれたでしょう。
お客様に「気づかせてあげる」ことも大事な仕事です。
✅営業担当者のクロージングについて
「基本的に先着順」「内見しないで決めちゃう人も多い。決断力が必要。」
と即決を促したわけですが、実際翌日他の不動産屋さんで見て気に入った物件が、
タッチの差でとられたわけです。
女性も前日のこの担当者の言葉を思い出したでしょう。
不動産は世に2つと同じものがないと言いますが、これは不動産屋のお決まりのトークではなく、
本当に心からそう言っているのですよ(笑)
今回の女性と同じことが、特に賃貸の世界では毎日おこっています。
✅女性の希望条件について
結局最後は、エリアと家賃でお部屋をお決めになりました。
"絶対"譲れなかったはずの「バス・トイレ別」がどっかに行っちゃいました(笑)
お客様の希望条件とはこのようなものなんです。
本人が"絶対"と言っていたものが、最後には「"絶対"ではなかったね」ということは日常茶飯事です。
この営業担当者もそれを想定しての物件紹介だったのでしょう。
最後に
私は放送を見ていなくて、ネットでこの記事を読んだだけですので、
女性や営業担当者の発言の"ニュアンス"はわかりかねます。
でも、記事を読んでいる限り、
上記の理由で営業担当者の対応は総じて問題なかったと思います。
みなさんはどのように思いますか。

国本
桜木不動産事務所代表。宅地建物取引士。
三井のリハウス、大東建託(株)退職後、2019年2月大阪府寝屋川市に
不動産売却専門の「桜木不動産事務所」を設立。
両手仲介を行わない不動産売却エージェントとして日々奔走しています。
好きなものは、阪神、浜省、森高、水無月、早く走る車。
嫌いなものは、ゴキ。