No.159 寝屋川市の空き家バンク制度が機能していない件


空き家の発生が各地で顕著となっており、早急な対策が求められています。そんな中、空き家を他地域からの人の受け皿として活用し、まちづくりに活かそうとする空き家バンクと呼ばれる取り組みがありますが、寝屋川市ではうまく機能していないようです。

空き家バンク制度とは

空き家バンク制度とは、市場流通しにくい空き家、空き地の有効活用を通して、良好な住環境の確保、地域の活性化を図ることを目的として、売却・賃貸を希望する空き家所有者から物件の情報を登録、寝屋川市への移住・定住を目的として寝屋川市で住宅、空き地をお探しの方にも登録していただき、双方に情報提供するための制度です。

 

寝屋川市HPより引用

登録状況(寝屋川市)

✅売却物件・・・現在、登録されている物件はありません。

 

✅賃貸物件・・・現在、登録されている物件はありません。

 

✅売却・賃貸どちらも可の物件・・・現在、登録されている物件はありません。

 

✅利用希望者情報・・・現在、登録されている方はございません。

 

※2020年5月23日現在

注意書きに問題あり!

※寝屋川市では、情報の提供を行いますが、物件の売買、賃貸借に関する交渉、契約等に関して一切関与しません。

 

※物件の交渉、契約等に関するトラブルについては、当事者間において責任を持って解決してください。

 

寝屋川市HPより引用 

空き家バンクの課題

自治体が主体となって取り組む空き家バンクは、利用者にとっては信頼性が高いですが、契約後のトラブルの回避のため、自治体は個々の契約には関わらないという姿勢を取っており、サポート不足が課題であることは明らかです。

 

空き家の登録が進まないのは、空き家所有者と購入希望者(入居希望者)間の直接交渉が当事者に負

担となるからです。

さいごに

自治体によっては、空き家の情報を宅建業者と共有し、契約(仲介)は宅建業者に委ねることによって、宅建業者にもメリットの生まれる仕組みを作り上げているところもあるようです。

 

一般的な不動産売買において、仲介業者を介在しない個人間売買がほとんど選択されていないのは、トラブルの種になりやすい不動産を、専門家の仲介のもとに取引したいという市場ニーズがあるからだということを、自治体(寝屋川市)は肝に銘じるべきです。

 

当初から行政が責任をもって関わることでトラブル発生を抑えるという取り組みに代えるべきで、一貫したサポートによる積極的な対応をしないかぎり、いつまでも「現在、登録されている物件はありません。」のままでしょう。

 

 

この記事を書いた人

国本

桜木不動産事務所代表。宅地建物取引士。

三井のリハウス、大東建託退職後、2019年2月大阪府寝屋川市に

不動産売却専門の「桜木不動産事務所」を設立。

両手仲介を行わない不動産売却専門エージェントとして日々奔走しています。

好きなものは、阪神、浜省、森高、水無月、早く走る車。

嫌いなものは、ゴキ。