
お墓のイメージは人それぞれです。「大切な人を供養するところ」「特になんとも思わない」「なんだか怖い…」など。今回は、お墓の隣にある不動産を売却する際に、買い手がつくのかどうかについて説明いたします。
墓地に近いメリット
✅その場所に建物が建たない
建物が建たないということはその分、日当たり、眺望、通風が保たれることを意味しています。
✅閑静で自然豊かな場所
お墓は小高い場所に立地していることが多く、閑静で自然豊かな雰囲気になります。
✅地盤が安定している
お墓は墓石を守る関係で比較的地盤が安定している土地に造られることが多いため、その周辺も地震に強い土地である傾向があります。
✅静か
墓地はいつもひっそりと静かです。お寺が隣接する墓地であれば、おごそかな鐘の音やお経を唱える声が時おり聴こえる程度でしょう。
墓地に近いデメリット
✅猫やカラスが出る
きちんと管理されているお墓なら大丈夫かもしれないですが、お供え物に寄ってくる野良猫やカラスが頻繁に出没する可能性があります。
✅風水では縁起が悪いとされる
風水では、お墓は「負のエネルギーがある場所」とされているため、お墓の近くに住むと運気が下がる・自律神経が乱れる・イライラしやすくなる・人間関係の揉め事が多くなると言われています。
✅夜は暗い
墓地は夜間の参拝を想定していないため、敷地内に電灯が少なく、夜間の歩行などは注意しないといけません。
✅見える人には見える?
私は鈍感なので、わかりません(笑)
さいごに
お墓と聞くとネガティブなイメージが先行してしまいますが、お墓は亡くなられた方を埋葬し供養する場所であるとともに、残された人の「心のよりどころ」となる場所でもあります。そう考えると、決して怖い場所ではないですし、お墓の横だから受けられるメリットがたくさんあります。
実際に、お墓の近くに住んだことがある方の感想でも、「お寺の境内にお墓があるので言うほど気にならなかった」「お墓は別に怖いところではなかった」「静かで暮らしやすかった」「そもそもあまり気にしたことがない」など比較的好意的な感想が多いそうです。
お墓をどのようなものとしてとらえているかには個人差がありますが、はじめから気にしない方もおられますし、気にする方でもメリットをきちんと説明すればちゃんと売れますので、どうぞご安心ください。

国本
桜木不動産事務所代表。宅地建物取引士。
三井のリハウス、大東建託退職後、2019年2月大阪府寝屋川市に
不動産売却専門の「桜木不動産事務所」を設立。
両手仲介を行わない不動産売却専門エージェントとして日々奔走しています。
好きなものは、阪神、浜省、森高、水無月、早く走る車。
嫌いなものは、ゴキ。