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No.164 不動産における瑕疵4種類


不動産の取引に出てくる「瑕疵(かし)」という言葉はご存知でしょうか。瑕疵とは、生活する上で大きな問題となる隠れた欠陥のことを言います。売った後に思わぬトラブルにならないよう、瑕疵の種類とその対応について簡単に説明します。

1.物理的瑕疵

不動産そのものに、物理的な欠陥が存在する場合をいいます。

 

例えば、「雨漏り」「シロアリ被害」「主要な木部の腐食」「給排水管の故障」「耐震強度の不足」「土壌汚染」「地中の埋設物」等が挙げられます。

2.法的瑕疵

法律に照らした場合に、何らかの欠陥や問題が見られる状態をいいます。

 

例えば、「取引対象物が本来あるべき状態にない」「本来あってはならない状態にある」「行政手続に不備や要件の欠如が見られる」「土地に法令上の建築制限が課せられている」「売買された建物が建ぺい率違反である」等が挙げられます。

3.心理的瑕疵

不動産に買い手が強い心理的抵抗を感じやすい条件がある場合をいいます。

 

例えば、物件そのものに瑕疵・欠陥があるわけではないが、「過去に自殺や殺人があった」「過去に火災が発生した」等が挙げられます。

4.環境的瑕疵

不動産を取り巻く環境に問題がある場合をいいます。

 

例えば、「近隣環境による騒音・振動・異臭・日照障害」「冠水しやすい河川がある」「近隣に好ましくない施設・工場がある」等が挙げられます。

さいごに

不動産の取引に際しては、様々なトラブルの発生が懸念されます。実際に、国土交通省および都道府県の所管部に持ち込まれた不動産取引の紛争相談件数で多いものとしては、「物件に関するもの」や「瑕疵(かし)に関するもの」で半数近くを占めているそうです。

 

トラブル回避のためには、売主様においては必ず告知することです。告知すれば取引において不利になると考え、告知しないで起こるトラブルが後を絶ちません。瑕疵については、不動産取引の専門家である宅地建物取引士とよく相談し、慎重な判断のうえ、取引をするようにしてください。

 

 

この記事を書いた人

国本

桜木不動産事務所代表。宅地建物取引士。

三井のリハウス、大東建託退職後、2019年2月大阪府寝屋川市に

不動産売却専門の「桜木不動産事務所」を設立。

両手仲介を行わない不動産売却専門エージェントとして日々奔走しています。

好きなものは、阪神、浜省、森高、水無月、早く走る車。

嫌いなものは、ゴキ。