
寝屋川市のホームページで「空き家の近隣の方へ」というページ内の「よくある質問」に【空き家にアライグマが住み着いて困っている】というのがあるが、大阪に野生のアライグマがいるのか調べてみたら、意外なことがわかりました。
アライグマとは
「ラスカル」のイメージで、漫画では見た目の可愛いアライグマですが、実際の野生のアライグマは可愛らしいイメージとかけ離れています。食欲旺盛かつ雑食で、農作物を食い荒らし、鶏程度の大きさの動物であれば食物とみなします。家畜やペットをアライグマが食べるといった事件も後を絶ちません。
アライグマは警戒心があまりなく、人間の住む家のすぐ近くまで平気でやって来ます。中には空き家でなくとも家屋の屋根裏に住みつくことがあり、糞尿が悪臭や腐食の原因となったり、走り回って天井板が破損したり、さまざまな被害を被ることになります。
日本では47都道府県で存在が確認されており、アライグマによる被害が生じる可能性は、日本全国どこにでもあります。
人間に害をなし、日本固有の生態系に対しても大きな影響を与えるアライグマは、平成17年に「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律」に基づき「特定外来生物」に指定されています。
アライグマを見つけたらどうしたらいいか
アライグマは「狩猟鳥獣」に該当し、許可なく一般市民が捕獲することは禁止されています。具体的な被害がなく目撃情報のみでは捕獲を行うことができません。
もし自宅に住みつかれてしまった場合は、役所に相談をするほか、侵入口の閉鎖工事、清掃消毒等を専門業者に依頼することをお勧めします。
アライグマは、顔さえ入れば、小さな穴(3~4cm)でも通り抜けできます。子育てのために家の天井裏などに住みつくことがあります。
病気の感染源にも
アライグマなどの野生動物には、ダニやノミ等が寄生しています。また、人に感染する病気を持っている場合もあります。うかつに手を出したりすると、咬まれたり爪でひっかかれたりして、その傷口から病気に感染することがありますので、絶対に素手で触れないようにしましょう。
また、毛の抜ける「疥癬(かいせん)」という皮膚病にかかっていることがあります。疥癬は人や飼い犬にも感染するおそれがあります。絶対に近づかないようにしてください。
さいごに
ここまで聞いても、どうしてもかわいいイメージが取れません(笑)。でもやっぱり野生の動物ですから、放っておくと色々大変そうです。
ちなみに、寝屋川市のホームページでは、【空き家にアライグマが住み着いて困っている】という質問に対して、【空き家の所有者等が住み着かないように対策することになります。】との回答をあげています。
寝屋川市HP「空き家の近隣の方へ」

国本
桜木不動産事務所代表。宅地建物取引士。
三井のリハウス、大東建託(株)退職後、2019年2月大阪府寝屋川市に
不動産売却専門の「桜木不動産事務所」を設立。
両手仲介を行わない不動産売却エージェントとして日々奔走しています。
好きなものは、阪神、浜省、森高、水無月、早く走る車。
嫌いなものは、ゴキ。