No.201 不動産売却の仲介手数料割引ってどうなの?


最近では、他社との差別化を図るために、仲介手数料の割引や無料を謳っている不動産会社があります。ここでは、不動産売却時に絞って、仲介手数料の割引がどうしてできるのか、そのカラクリを簡単に説明します。

仲介手数料とは

仲介手数料については、法令で、下表のように不動産会社が受領できる上限額が定められています。

仲介手数料は「成功報酬」ですので、売却が決まった段階で、はじめて支払いが発生します。仲介を依頼するだけでは、不動産会社からお金を要求されるということはありません。

ケース1.企業努力

仲介手数料を割引しているカラクリの1つ目は、純粋な企業努力です。上記の方法で計算できる仲介手数料はあくまで「上限額」であって、それを超えなければ、仲介手数料はいくらにするかはそれぞれの不動産会社が自由に決めることができます。

 

不動産売却時にかかる諸費用で最も大きい額となる仲介手数料は、誰でも安い方が嬉しいですよね?その安さを売りにして選んでもらおうという不動産会社が、企業努力で仲介手数料の割引を実施しているのがこのパターンです。

ケース2.不動産会社の直接買取

2つ目のカラクリとしては、不動産会社が直接買い取るパターンです。仲介手数料は売主と買主を不動産会社が仲介することによって発生する手数料ですので、売主が"直接"不動産会社に買い取ってもらう場合は、当然ながら仲介手数料は発生しません。("仲介"してませんので当然です。)

 

これを「無料」と謳うこと自体、間違っていますね。正確には、仲介手数料「不要」です。

ケース3.片手狙い

不動産会社は売却を任された物件に対して、買主を自社で見つけてきた場合、売主と買主の両方から仲介手数料を受け取ることができます。これを「両手」と言います。対して売主または買主のどちらかのみから手数料を受け取るケースを「片手」と言います。

 

つまり、売却を任された物件に対して、自社で買主を見つけることができる自信がある、またはすでに買主が見つかっているケースでは、買主から手数料を受け取れるので、売主からの手数料を割引しても損をしないパターンです。これが3つ目のカラクリです。

仲介手数料の割引よりも高く売却した方が得

仮に2,000万円の物件を仲介手数料0円で売ってくれる会社と、仲介手数料は上限を受け取るが2,100万円で売ってくれる会社では、どちらが得か考えてみましょう。

 

✅売買代金2,000万円-仲介手数料0円=2,000万円

✅売買代金2,100万円-仲介手数料75.9万円=2,024万円

※その他諸経費を考えない単純比較です。

 

不動産を売却するのであれば、高く売却することに注力した方が得だと考えます。

さいごに

もちろん仲介手数料を含む経費が安くつくに越したことはありませんが、売却価格を上げることができれば手取り額が増えますし、私たち不動産会社の収入に当たる仲介手数料も増えます。こちらの方が建設的でwin-winの関係を築けますからおススメです。

 

 

この記事を書いた人

国本

桜木不動産事務所代表。宅地建物取引士。

三井のリハウス、大東建託(株)退職後、2019年2月大阪府寝屋川市に

不動産売却専門の「桜木不動産事務所」を設立。

両手仲介を行わない不動産売却エージェントとして日々奔走しています。

好きなものは、阪神、浜省、森高、水無月、早く走る車。

嫌いなものは、ゴキ。