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No.212 間もなく解禁⁉売買でのIT重説


IT重説とは、テレビ会議などのITを活用して行う重要事項説明のことです。IT重説を行えるのは、現時点では賃貸借契約に限定されていますが、近い将来売買契約にも適用される日が来そうです。

そもそも重要事項説明とは

重要事項説明とは、「その物件の品質や機能、また契約に対する重要なポイントの説明」のことを言い、業界では「重説」と略されます。不動産の買主・借主は契約前に必ずこの重要事項説明を宅地建物取引士から受けなければなりません。

 

不動産の重説は対面ですることが義務付けられており、買主・借主が物件とは遠く離れた場所に住んでいる場合でも、わざわざ重説のためだけに高いお金を出して長い距離を移動する、ということが当たり前のこととして行われていました。

ではIT重説とは

IT重説とは、テレビ会議等のITを活用して行う重要事項説明のことをいいます。 これまで対面での実施が必須でしたが、2017年10月1日より、パソコンやスマートフォンなどの端末を使用してオンライン上でも実施ができるようになりました。 これにより、わざわざ遠方の店舗に出向かなくても重要事項説明が実施できるため、遠方にお住まいの方や忙しい方の負担を軽減させることができるようになりました。

 

ただし、ITでの重説が認められているのは、現時点(2020年6月)では賃貸借契約に限られています。加えて、対面の重説と同様に、宅地建物取引士が借主に対し重要事項説明書を事前に交付することが必要となります。

売買のIT重説社会実験

国土交通省では、個人を含む売買取引におけるIT重説に係る社会実験を実施しております。今般事業者の追加募集を行い、引き続き本年(2020年)9月末まで社会実験を実施することとなっています。

 

社会実験の開始後は、半年に1回程度、検証検討会を開催することとし、検証の状況を踏まえ、今後の取扱いを検証検討会において検討する、とありますので、この流れで行けば、近い将来売買契約においても、IT重説が適用される日が来そうですね。

 

※国土交通省「ITを活用した重要事項説明に係る社会実験のためのガイドライン

さいごに

IT重説と聞くと、ネットに疎い私も含めて、非常に難しく手間がかかるように思う方も多いかもしれません。しかし、間違いなくわざわざ店舗に出向くよりは、手間も時間もお金もかかりません。これからの時代、IT重説が主流になるのは間違いないでしょう。

 

 

この記事を書いた人

国本

桜木不動産事務所代表。宅地建物取引士。

三井のリハウス、大東建託(株)退職後、2019年2月大阪府寝屋川市に

不動産売却専門の「桜木不動産事務所」を設立。

両手仲介を行わない不動産売却エージェントとして日々奔走しています。

好きなものは、阪神、浜省、森高、水無月、早く走る車。

嫌いなものは、ゴキ。