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No.224 【意外と知らない】計画道路のこと


計画道路とは、生活利便性の向上や計画的な街づくりのために、将来その道路を拡張したり延長したりする計画が決定している道路のことです。購入予定の土地が計画道路にかかる場合、将来その土地は買収される可能性があることを考慮しておく必要があります。

都市計画道路の調べ方

都市計画道路は、各市町村役場の「都市計画課」で調べることができます。また都市計画に関する情報は、ネットで公開されている自治体も多くありますので、都市計画図で確認しましょう。

 

都市計画図では赤い線で計画道路を表します。既に事業が終わって道路になっているところもありますし、新設道路なら道のない部分に赤い線(予定線)が描かれてます。

都市計画道路の2段階

都市計画には、単に計画が決定しているだけの段階(計画決定)と、その計画を具体的に事業として行うことが決定されている段階(事業決定)の2つの段階に分けることができます。計画決定段階から事業決定段階になると、具体的に事業が始まるため、建物建築に対しての制限は厳しくなります。

 

✅計画決定段階

次のいずれにも該当するものは原則として許可されます。

□ 階数が2以下であること

□ 地階を有しないこと

□ 主要構造部(壁、柱、はり、床、屋根、階段)が木造、鉄骨造、コンクリートブロック造、その他これらに類する構造であること

 

つまり、計画決定がなされると、「容易に移転し、または除却することができる建物」しか建築できません。

 

✅事業決定段階

災害時の応急措置的な建築などを除き、新たに建物を建築することはできません。

都市計画道路の見直しも

計画決定から事業開始までの期間は実に様々です。多くの都市計画道路は右肩上がりの社会経済が続くことを前提に計画されましたので、現在のような景気の長期低迷、国や自治体の財政悪化など、当初予想できなかった状況下では、ニーズにそぐわないものも少なくありません。

 

自治体によって異なるでしょうが、都市計画道路の整備率が50%に満たず、長期間にわたり整備されていない路線が数多く残されているところもあります。

 

社会情勢の変化に伴い、近年では長期間整備されていない都市計画道路の見直しに取り組む自治体も増えつつあるようです。

さいごに

計画決定の段階では、地階のない2階建て木造住宅などの建築は可能です。そのため、敷地の一部あるいは全部が都市計画道路の用地にかかる建売住宅が販売されている場合もあります。また、相続した土地に計画道路がかかっていた、なんてこともあるでしょう。

 

事業決定が数年後なのか、数十年後なのか、あるいは将来的な見直しによって廃止される可能性もあるのかなどの予測は難しいですから、計画の内容については必ず役所で確認してください。 

 

 

この記事を書いた人

国本

桜木不動産事務所代表。宅地建物取引士。

三井のリハウス、大東建託(株)退職後、2019年2月大阪府寝屋川市に

不動産売却専門の「桜木不動産事務所」を設立。

両手仲介を行わない不動産売却エージェントとして日々奔走しています。

好きなものは、阪神、浜省、森高、水無月、早く走る車。

嫌いなものは、ゴキ。