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No.244 保証人と連帯保証人の違い


不動産を借りたり買ったりするときに出てくる言葉に、保証人と連帯保証人があります。両者は同じものとして認識されている方もおられますが、保証人と連帯保証人には明確な違いがあります。保証人よりも連帯保証人の方がはるかに責任が重いのです。

違い1.「催告の抗弁権」

債権者が主債務者でなく、いきなり保証人(連帯保証人)に対して請求をしてきた場合、保証人であれば「まずは主債務者に請求してください」と主張することができますが(これを「催告の抗弁」といいます)、連帯保証人はそのような主張をすることができず、主債務者に返済しなければなりません。

違い2.「検索の抗弁権」

主債務者が返済できる資力があるにもかかわらず返済を拒否した場合、保証人であれば主債務者に資力があることを理由に、債権者に対して主債務者の財産に強制執行するように主張することができますが(これを「検索の抗弁」といいます)、連帯保証人はこのような主張をすることができず、主債務者に資力があっても債権者に対して返済しなければなりません。

違い3.「分別の利益」

保証人(連帯保証人)が複数いる場合、保証人はその頭数で割った金額のみを返済すればよいのに対し、連帯保証人はそれぞれの人が全額を返済する義務を負うことになります。

さいごに

主債務者が破産や免責手続きをとり、実際に借金の返済義務を免れることができたとしても、連帯保証人の返済義務まで無くなるわけではなく、主債務者が払わず残ってしまった借金全額は、連帯保証人が返済しなければなりません。

 

保証人を引き受けるような状況に遭遇したら、まずはどういう保証人なのかをしっかり確認しましょう。「保証人だけにはなるな」とよく言いますが、軽い気持ちで引き受けたら一生後悔することになるかもしれません。

 

 

この記事を書いた人

国本

桜木不動産事務所代表。宅地建物取引士。

三井のリハウス、大東建託株式会社退職後、2019年2月大阪府寝屋川市に

不動産売却専門の「桜木不動産事務所」を設立。初年度売却相談件数108件。

両手仲介を行わない不動産売却エージェントとして日々奔走しています。

好きなものは、阪神、浜省、森高、水無月、早く走る車。

嫌いなものは、ゴキ。