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No.249 これだけチェック!登記簿謄本の見方


不動産を売買する際、必ず事前に登記簿謄本で権利関係などを確認します。しかし、登記簿謄本は見たことがないという人も多いかと思います。ここでは、不動産登記簿謄本の見方について簡単に説明いたします。

登記簿謄本とは

不動産登記は、土地や建物に関する権利関係などを記録して、社会に公示するための行政上の制度のことです。不動産登記は、その不動産を外から見ただけではわからない内部の情報をデータとして記録し、世間一般に公開することにより安全・円滑な不動産取引を実現することを目的としています。

 

不動産に関する登記記録は、「不動産登記簿」という台帳にまとめられます。現在では、「登記事項証明書」と言いますが、慣例的に「登記簿謄本」と呼ぶ方が多いため、本記事では「登記簿謄本」と表記していきます。

登記簿謄本に記載される内容

登記簿謄本は、「表題部」「権利部(甲区)」「権利部(乙区)」の3部構成になっています。

 

✅表題部

 

登記簿謄本の表題部は、その不動産の基本的な事項が記載される欄です。不動産の「所在」や「面積」、「構造」、建物であれば「家屋番号」などが記載され、これにより不動産を特定することでができます。

 

<チェックポイント>

 

・地目:「宅地」でなければ住宅は建てられません。

・地積:登記簿上の土地面積です。実測と地積が異なっている場合は、価格がどちらに基づいているかを確認しましょう。

・「差押」と記載されていれば、その不動産が権利者によって差押えを受けていることになります。

 

 

✅権利部(甲区)

 

登記簿謄本の権利部(甲区)には、権利のなかでも「所有権」に関する内容が記載されます。権利部(甲区)を見れば、その不動産の現在の所有者や過去の所有者がわかります。

 

<チェックポイント>

 

「現在の所有者」と「売主」が同一であることを確認してください。

 

 

✅権利部(乙区)

 

登記簿謄本の権利部(乙区)には、権利のなかでも「所有権以外の権利」に関する内容が記載されています。例えば代表的なもので言えば、住宅ローンを組むと必ず付けられる「抵当権」が挙げられます。権利部(乙区)を見れば、その不動産に対して誰がどんな権利を持っているのかがわかります。

 

<チェックポイント>

 

「所有権以外の権利」は所有権を制限する権利ですので、売却する場合(購入する場合)に抹消が可能かどうかを確認してください。

登記簿謄本の取得方法

登記簿謄本は、所定の手数料を支払えば誰でも、どの物件でも閲覧(交付申請)することができます。その方法は4つあります。

 

1.法務局へ行って交付請求する

2.郵送で交付請求する

3.オンラインで交付請求する

4.オンラインで閲覧する

 

1~3は登記簿謄本を取得する方法です。4は登記簿謄本そのものは取得せず、登記簿に記載されている情報を見る方法になります。

さいごに

事前に売却したい(購入したい)不動産の登記簿謄本を取得し、内容を確認してみましょう。土地・建物の所有者や現況、抵当権や借地権などの権利関係がどうなっているのか、状況をきちんと確認しておくと安心です。特に抵当権など「所有権以外の権利」が乙区についている場合は、売却前に抹消の登記を済ませておく(購入の場合は、購入までに抹消できるか確認する)とよいでしょう。

 

 

この記事を書いた人

国本

桜木不動産事務所代表。宅地建物取引士。

三井のリハウス、大東建託株式会社退職後、2019年2月大阪府寝屋川市に

不動産売却専門の「桜木不動産事務所」を設立。初年度売却相談件数108件。

両手仲介を行わない不動産売却エージェントとして日々奔走しています。

好きなものは、阪神、浜省、森高、水無月、早く走る車。

嫌いなものは、ゴキ。