
競売とは、不動産を強制売却して住宅ローンを回収することです。これは、毎月の住宅ローンの返済が困難な場合に、不動産を強制的に売却して住宅ローンをまとめて回収するということです。そして、裁判所が競り売りの方式で購入者を決定します。
競売の流れ
(1)住宅ローンの一括返済を求められる
(2)保証会社が代わりに弁済する
(3)競売開始決定の通知が届く
(4)現況調査が実施される
(5)入札の実施
(6)売却許可決定
最近の傾向では、滞納を始めて6ヶ月程度で競売に移行することが多く、最終的に強制的に売却されてしまいます。
債権者・債務者双方にとっていいことなし
借りたお金を返すためとは言え、競売では、以下のようなデメリットがあります。
✅相場の価格の70%程度の安い価格でしか売れない
✅そのため、競売で家を失ってもまだ借金がたくさん残る
✅新聞や住宅情報誌、インターネット、裁判所などで物件の写真を掲載している資料が公開されるため、競売になったことが近隣に知られてしまう
しかも、お金を貸した側である銀行にとっても、一般の売買に比べて非常に安くしか売れない上、競売を申し立てるための費用もかかるため、手間暇の割に少額しか回収できないというデメリットがあります。
つまり、競売は債権者・債務者双方にとって決していい結果とはなりません。
さいごに
住宅ローンを滞納すると、このように最悪の方向に話が進んでしまいます。事態が深刻化してしまう前に、できるだけ早い段階での相談をおすすめします。住宅ローンの返済が苦しくなってきたら、まずは住宅ローンを組んだ金融機関に相談をしてください。

国本
桜木不動産事務所代表。宅地建物取引士。
三井のリハウス、大東建託株式会社退職後、2019年2月大阪府寝屋川市に
不動産売却専門の「桜木不動産事務所」を設立。初年度売却相談件数108件。
両手仲介を行わない不動産売却エージェントとして日々奔走しています。
好きなものは、阪神、浜省、森高、水無月、早く走る車。
嫌いなものは、ゴキ。