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No.257 不動産査定と不動産鑑定の違い


不動産の価格を調べる方法として「不動産査定」の他に「不動産鑑定」があります。両者は似ているようでまったく違います。両者を比較しながら、それぞれの違いや使い方について一緒に見てみましょう。

不動産査定

不動産を売りに出そうと考えた時に、まず最初にするのが「不動産業者」による「不動産査定」です。これは、不動産業者がサービスの一環として無料で行っていることが大半です。

 

不動産査定は、その不動産の立地、利便性、築年数や間取りなどの条件を考慮し、それに類似の物件の取引事例を加味しておおよその価格を算出します。現時点でのおおよその査定額(売れる価格)を知ることができます。

不動産鑑定

一般的要因、地域要因、個別的要因といった様々な要因を緻密に分析して、「不動産鑑定士」が行うのが「不動産鑑定」です。その信頼性は不動産査定に比べて格段に高くなります。

 

分析に使われる要因としては、まず一般的要因といって、地盤やその地域の人口、物価の動向、土地の利用規制などがあります。次に地域要因といって、その地域の環境から受ける影響、具体的には土壌汚染の有無などがあります。さらに個別的要因といって、その土地自体の形状や、建物であれば土地上での配置や管理状況などがあります。

「不動産査定」が必要な場合

上述したように、不動産売却の際の売出価格を決定する根拠として、査定価格を参考にするほか、関係当事者以外の第三者に提示する場合に使えます。

 

ただし、関係当事者が内部資料として利用する分には差し支えありませんが、例えば、税務署や裁判所といった公的機関に何らかの根拠や証明のために提示する場合には、不動産業者による不動産査定は採用されません。

「不動産鑑定」が必要な場合

不動産鑑定士が、「不動産の鑑定評価に関する法律」に基づき、合理的な市場で形成される正常な価格を的確に把握することを目的とするのが不動産鑑定です。

 

国家資格者として、不動産鑑定士のみが唯一行える独占業務であり、詳細な調査と高度な要因分析を行って作成された不動産鑑定評価書は、不動産の客観的かつ適正な価値を証明するものとして有力な立証資料となります。

さいごに

売却のために売れる目安の金額を知りたい場合には不動産業者の「不動産査定」で足ります。訴訟などでより精度の高い証拠として提示したい場合には、不動産鑑定士による「不動産鑑定」を依頼しましょう。

不動産鑑定は有料となります。

 

 

この記事を書いた人

国本

桜木不動産事務所代表。宅地建物取引士。

三井のリハウス、大東建託株式会社退職後、2019年2月大阪府寝屋川市に

不動産売却専門の「桜木不動産事務所」を設立。初年度売却相談件数108件。

両手仲介を行わない不動産売却エージェントとして日々奔走しています。

好きなものは、阪神、浜省、森高、水無月、早く走る車。

嫌いなものは、ゴキ。