
先日、売却が決まった物件の残置物処理の手配をしました。今回は事務所としても使用されていたお宅であったため、機密文書・社外秘文書がたくさんありましたので、シュレッダー処理よりも手間がかからない「溶解処理」というサービスを利用しました。
溶解処理とは
溶解処理とは、特殊な水を張った大型の機械に、機密文書を段ボールごと投入し、機械の攪拌の力でバラバラの繊維になるまでほぐす方法です。
情報は完全に抹消され、復元されることはありません。ほぐされて「パルプ」になった書類はリサイクルして様々なパッケージなどに使われます。情報セキュリティを保ちながら環境にも配慮できるシステムです。
シュレッダー処理との違い
機密文書の処分といえば、シュレッダーが頭に浮かぶ方が多いかと思います。確かに社内で情報抹消を完結するという点ではシュレッダーは適していますが、一方で「処理に時間と手間がかかる」「シュレッダーから目が離せない」「リサイクルされず焼却処分になる」などのデメリットもあります。
溶解処理の特徴
業者によってはバインダーやホチキスなどを外さなくても処理できるため、書類を入れた段ボールごと処分できます。そのため、事前の作業に時間をとられることはありません。溶解処理による処分は面倒な手間をかける必要がない、というのが大きなメリットです。
逆に溶解処理のデメリットとしては、専用の設備での処理となるため自社で処理を行えず、業者に処分作業を委託する必要があることです。当然費用も発生します。
さいごに
機密文書に限らず、遺品や使わなくなった家具・家電類をご自身で処分するのはとても苦労が多いと思います。売却する不動産が遠方の場合には尚更です。当事務所では、遺品整理、残置物処理などの代理対応もしておりますので、売却の際はお気軽にご相談ください。

国本
桜木不動産事務所代表。宅地建物取引士。
三井のリハウス、大東建託株式会社退職後、2019年2月大阪府寝屋川市に
不動産売却専門の「桜木不動産事務所」を設立。初年度売却相談件数108件。
両手仲介を行わない不動産売却エージェントとして日々奔走しています。
好きなものは、阪神、浜省、森高、水無月、早く走る車。
嫌いなものは、ゴキ。