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No.286 新築マンションの「非分譲住戸」とは?


新築分譲マンションの広告を見ていると、「総戸数:300戸(うち非分譲住戸 30戸)」のような記載がされている場合があります。この「非分譲住戸」とは、一体どのような住戸なのでしょうか?

「等価交換」住戸のこと

「非分譲住戸」とは、もともとマンションの開発前に、その場所で土地や家を持っていた人が、マンション建設で立ち退く代わりに、完成後のマンションの一部住戸を所有することになる、その住戸のことを言います。

 

このように、マンションデベロッパーがマンション用地を取得するにあたり、購入代金を金銭ではなく完成したマンションの何室かを提供する形で支払うシステムを「等価交換方式」と言います。地主は、受け取った何室かを自宅にしたり、賃貸したりします。

 

非分譲住戸については設計段階から住む人が決まっているので、それぞれの事情に合わせた部屋作りがされていることもあります。

たまにある誤解

たまに「分譲で買った人が非分譲住戸の建設費用も負担させられるの?」と誤解される方もおられるようですが、非分譲住戸は実際に金銭のやりとりはないものの、あくまで「自分の土地を売って、マンションに買い換える」のと同じことであり、分譲で買う人の負担になっているということはありません。

さいごに

東京カンテイが発表したレポートによると、1物件あたりの非分譲住戸数は都心エリアほど多くなり、これはディベロッパーが需要の高い都心駅近マンションを、等価交換事業などで開発したためではないかとしています。ディベロッパーの用地取得の難しさを改めて感じざるを得ません。

 

 

この記事を書いた人

国本

桜木不動産事務所代表。宅地建物取引士。

三井のリハウス、大東建託株式会社退職後、2019年2月大阪府寝屋川市に

不動産売却専門の「桜木不動産事務所」を設立。初年度売却相談件数108件。

両手仲介を行わない不動産売却エージェントとして日々奔走しています。

好きなものは、阪神、浜省、森高、水無月、早く走る車。

嫌いなものは、ゴキ。