
2020年6月19日住宅金融支援機構は、2019年度の住宅ローン利用者の実態調査結果を公表しました。みんながどんな住宅ローンを組んだんでしょうか。これからまさに住宅ローンを組む方の参考になりましたら幸いです。
利用した金利タイプ
前回調査と比べて、「変動型」が減少し、「固定期間選択型」が増加したが、大きな変動はみられなかった。
✅変動型:59.0%
✅固定期間選択型:26.7%
✅全期間固定型:14.3%
固定期間選択型の当初の金利固定期間
固定期間選択型の「当初の金利固定期間」をみると、前回調査と比べて、「10年超」の割合が大きく増加した。
✅2年:0.7%
✅3年:6.8%
✅5年:9.7%
✅その他10年未満:4.8%
✅10年:32.4%
✅10年超:45.7%
全期間固定型の商品内訳
「全期間固定型」では、「フラット35」の利用割合が前回調査よりも増加し、6割を超えた。
✅フラット35:66.1%
✅フラット35以外:33.9%
世帯年収
いずれの金利タイプも、「400万円超~800万円以下」の年収範囲にある世帯が全体の約6割を占める。
融資率
「変動型」と「固定期間選択型」は融資率「90%超100%以下」で、「全期間固定型」は「80%超90%以下」で、それぞれ利用割合が最も高い。
返済負担率
いずれの金利タイプも、返済負担率「15%超20%以内」の利用割合が最も高い。
その住宅ローンを選んだ理由
✅フラット35以外の利用者
・フラット35以外の利用者が住宅ローンを選んだ理由(決め手)では、「金利が低い」が最も多くなっている。
・金利タイプ別にみると、「全期間固定型(フラット35を除く)」で「返済額を予め確定しておきたかった」との回答が4割と高く、他の金利タイプと大きく異なる傾向がみられる。
✅フラット35利用者
・フラット35を選んだ理由は、 「返済額を確定しておきたかった」が最も多く、次に「金利が低い」、「フラット35Sを利用」、「住宅事業者・販売事業者の勧め」などとなっている。
さいごに
以上、いくつかの項目をピックアップして掲出しましたが、これはインターネット調査会社のモニターを利用し、住宅ローンの利用や借換に関するアンケート調査を行い、その結果をまとめたものです。あくまで参考としてご覧になってください。
住宅ローンを組む際に大事なのは、「いくら借りられるか」ではなく、「いくらなら返せるか」です。無理のない借入をしましょう。
※ネタ元:住宅金融支援機構「住宅ローン利用者の実態調査」

国本
桜木不動産事務所代表。宅地建物取引士。
三井のリハウス、大東建託株式会社退職後、2019年2月大阪府寝屋川市に
不動産売却専門の「桜木不動産事務所」を設立。初年度売却相談件数108件。
両手仲介を行わない不動産売却エージェントとして日々奔走しています。
好きなものは、阪神、浜省、森高、水無月、早く走る車。
嫌いなものは、ゴキ。